歯科金属アレルギー その2


 前回、歯科で使われる金属によるアレルギーについて大まかな話をしましたが,では,どのようなときに具体的にアレルギーが考えられるか述べたいと思います。
 金属アレルギーの発症には二つのタイプがあります。
@ 「即時型」といって触れたらパッと蕁麻疹などがでるもの
A 「遅延型」といわれる,数十時間〜かなりの日数が経って発症するもの
待ってハイヨ!
即時型 遅延型
 この「遅延型」では、歯科の金属が原因でも口の中から隔たった体の皮膚や肛門,その他の部位に異変が起きたとき,原因が金属アレルギーだということが見落とされることが多いようです。
 歯科でアレルギーを発症させやすい金属は、「水銀」 「ニッケル」 「コバルト」 「クローム」 「パラジウム」など唾液に溶け出しやすい金属が原因となりやすいようです。貴金属は溶け出しにくく、口の中で安定していてアレルギーをおこしにくいと言われています。(それでも歯科で使われる金属のいずれでもアレルギーが生じる可能性はあります。)                   

 給食の蕎麦を食べた小学生が死亡した事故は、アレルギーの怖さをみせつけましたが、アレルギーの発症には個人差がかなり大きいとされています。しかし、金属の場合、接する機会の多い金属の種類に対してアレルギーがおこりやすいようです。
 「水銀皮膚炎」
水銀の蒸気の吸入や吸収で激しい皮膚炎や発熱などが起こるひとがいます。「水銀体温計を壊した。」 「水銀軟膏を使った」 などで生じることもありますが、歯科の「アマルガム」という填めものをつめた際に、このような症状がでたら要注意です。(子供では、「しょう紅熱」と間違われやすいようです。
 「仮性アトピー性皮膚炎」
アトピーという言葉は、最近ではかかる人が多く日常語化していますが、顔面の赤い湿疹や全身のかゆみの強い湿疹、特に汗をかきやすい所がひどくなる慢性のアレルギー性皮膚炎です。
 30年程前に、”アトピー”と区別できない「クローム」によるアレルギーが見つかって以来、”仮性アトピー性皮膚炎」と呼ばれていますが、これは金属による”アトピー”と最近では考えられています。”アトピー”の原因に、ダニ、食物、その他いろいろ言われていますが、金属アレルギーの関与する例も少なくないと、考えられるようになってきています。年長者の重度”アトピー”では金属アレルギーの頻度が高いという報告もあります。 usagi

backnexthome

へ戻る