歯科金属アレルギー その3


前回「水銀疹」や「アトピー」について書きましたが、特殊な皮膚病として「扁平苔癬」(へんぺいたいせん)、「掌せき膿疱症」(しょうせきのうほうしょう)などがあります。
 「扁平苔癬」 皮膚(粘膜)の紅斑、かゆみなどを伴う小さな扁平なブツブツが集合した皮疹。口の中にできる扁平たいせんは、特有のレース様の「白斑」や「びらん」「出血」なども生じます。多くは原因不明とされますが、口の中の金属物を除去して治ったり軽快したケースが多く報告されています。 扁平たいせん
 「掌せき膿疱症」 主に「てのひら」 「あしのうら」に小さな「膿疱」や「水疱」が多発し、重い「手荒れ」 「ひびわれ」などをくりかえす皮膚炎。原因として、口の奥にある扁桃腺などの慢性炎症があげられますが、「金属アレルギー」も原因となることがあります。
金属による口の中のアレルギーは、「アレルギー性接触皮膚炎」としての「舌炎」、「歯肉炎」、「口唇炎」以外にも、外見や検査では全く異常のない「舌痛症」、「口内異常感」 「灼熱感」などの一部も歯科金属アレルギーのことがあります。
 もちろん、これらの接触アレルギーが金属以外の食物成分や薬品、ハミガキ剤成分、ハッカ油、又、ゴム手袋などでひきおこされることもあります。

 <検査>金属アレルギーが疑われる場合、他のアレルギーと同様、「パッチテスト」の必要があります。背中や上腕などにいろいろの金属成分を塗った「ばんそう膏」をはって行う検査です。アレルギーのある金属の部分だけ、赤くなったり膨らんだりします。ただし、この検査は汗をかきやすい夏場は通常行いません。又、2〜3日入浴や激しい運動などできないなど制限があります。 パッチテスト
 <対策>金属アレルギーが見つかったときは、三つの対策が必要です。
第一に、その金属の供給源を「特定」すること。
第二は、供給源を「除去」すること。
第三は、その金属を含むものを「避ける」こと。
 <予防>歯科の場合、主には金属使用の「詰めもの」や「冠」になります。これらに”原因”金属が含まれる場合、その他の材料に置き換えることになります。(但し、その金属成分が唾液などに溶け出しにくい状態のときは様子をみることもあります)
 又、新たに歯科治療を受ける際は、アレルギーがある旨申し出ることは言うまでもありません。
パッチテストその2

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