スケーリングルートプレーニング

〜歯周病の基本治療〜

今回は、前回にひきつづき歯周病=歯槽ノーローの基本的な治療のもうひとつの大きな柱である「スケーリング・ルートプレーニング」について話したいと思います。
 その前に歯周病のおさらいをします。歯槽ノーローとは、歯の根(歯根)を支える骨が溶かされて歯の植わりが悪くなる病気です。進行すると歯は抜け落ちてしまいます。その歯槽ノーローの直接の原因は、歯根の表面に付着したプラーク(細菌の集塊)です。
すると、ますます歯肉は破壊され、歯根を支えている骨まで溶かしてプラークは歯根の深部へと広がり更に深いポケットを形成するという悪循環に陥る訳です。歯槽ノーローが進行性の病気といわれる所以です。
  このプラークが時間が経つと唾液中のカルシウムなどによって石灰化して固まり始めます。これが”歯石”といわれるもので、いったん歯根にこれが固着すると容易には除去する事が出来ません。そして、この歯石は歯根表層のセメント質層に有害物質を浸透させるので歯石を除いただけでは歯槽ノーローが改善されにくい状態を作り出すのです。
 さて、歯槽ノーローの進行を食い止め、改善するにはこのプラークや歯石の温床となるポケットを減らす方向に持っていくのが一番のポイントとなります。
 ポケットが大体3ミリ位までは、わりと簡単な歯石除去(スケーリング)で済んでしまいます。
 しかし、ポケットが更に深くなると「スケーリング・ルートプレーニング」と言う処置が必要になります。
 歯石ヤプラークから歯根表層に染み込んだ毒素もろとも根面を一層かきとる処置です。歯石除去の延長上に有る処置で、歯石は一かけらも残さず、根面がツルツルピカピカになるまで滑沢にスケーラーという器具でこすりおとしてゆくのです。
スケーリングの鉄人
ツルツルピカピカ
B完了←Aルートプレーニング←@処置前

 何せ、深いポケットの中に器具をつっこんで徹底的にポケット底部まで掃除する必要が有るため局所麻酔を行って全く痛みが無い状態にして処置します。
 そうしないと、汚染部が残ってしまい改善はあまり望めない為です。
 歯槽ノーローも中等度以上になるとポケットが5〜6ミリ以上になりポケットが深いため処置も厄介で時間がかかります。
特に、奥歯は根の形態も複雑で器具が届きにくくやりにくくなります。「スケーリング・ルートプレーニング」が必要な歯が多数有る時は、通常一回に数本づつ何日かに分けて処置します。

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